中国 旅・Tabi発見記
=その1=(香港の部)
中国の今年の正月は2004年は1月22日。(年によって若干ずれる)これを春節と言いう。行政のカレン ダーは西暦が「標準」だが、農耕の目安でもある昔ながらの旧暦(太陰暦)の新年の元日を『春節』と して祝っている。また、中国では春節(正月)を境として一気に春が来るとも言われている。 南中に位置する香港では、本当にそのように感じる。曇り、日向、夜間と、一日の中で温度がかなり 違うのです。夜間は別として、元気な人であれば半袖シャツで日中を過ごせる。 しかし、この時期は カレンダーでは、中国でも「冬」なのです。 香港地域は、服装は秋から初冬の格好して人々は歩いて いる。 我々が昼間そんな恰好をすると、汗がじっとにじんでくる。やっぱり、やや湿度は高い。 この時期、香港は海風が通り、日中は、風のせいか、さらりとした冷えた空気と、温暖な空気とが交 差する。分厚い冬物を着込んだ人達も見掛けるが、それ「暑いくない?」と聞いてみたくなる。 服装に も季節の幅が大きく感じられ、妙な感じだった。 日本では体験できない、不思議な体験でもある。 |
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中国には日本の企業が多く進出し、香港から約45km先に中国が対外開放政策に伴って、外国の資本 や技術の導入を目的に、1979年に設置した「経済特別区域」の特別エリア、更に50km先は中国本土 があり、それぞれに越境審査(Immigration)がある。後で記述するが、この往来は普段でも混むのに、 春節この時期はパニックになるくらい越境は大変面倒なのである。 所用で長期滞在のため、春節の休みの期間中は中国本土から、香港側に入境し、脱和食ストレスか らの脱出を図ることにした。 中国本土側でも日本食は無いわけではないが、生ものは、ちょっと警戒し ないと危ないからだ。 |
さて、何でもある香港に日本の回転寿司「元気寿司」が、いま大流行り。香港で大フイーバーし ていて、長い行列が出来る流行りようなのである。香港に2店舗ある他、「元禄寿司」も進出している。 ビール1缶、味噌汁つけて寿司たっぷり1人前で約110HKD(¥2140)位です。まあ、日本と似たり寄っ たり、ただ、回転寿司とは言え ファミリー、グループでないとこの席に座れないのだ。一人、二人は ピープルとして認めないのです。 要するに、回転寿司の醍醐味が味わえない人数なのです。 「変だよねー!」。やむなく回転テーブルではない別テーブルで食べる羽目になった。それでも中国 本土で、日本食にありつかなかった分、ワシワシ食べた。 ああ、シアワセ〜♪ 入り口では、怪しげな日本語で、「イラシャイアセー」 「アリアトウゴザイアシター」のご挨拶。 いたい誰が教えたのでしょうねー^^、この日本語 ?。 海外では、日本食は大変「ヘルシーで、高級料理」のジャンルにある。しかるに 「元気寿司」はこれを、 価格破壊したことにより、大フイーバーせんとしているのであろう。シャリは日本製、「ねた」はそこいら のもの? 日本の「ねた」も、海外物が一杯あって、「江戸前」とか言って 良いのかどうか分からぬ怪し いのがあるので、あちらとはイーブンと言ってよいだろう。 |
香港では旧正月と中国の建国記念日に当たる「国慶節」に花火大会がビクトリア・ハーバーで模様 され、20:00から23分間(この時間の長さもなぜか例年同じ)おこなわれる。 これを目当てに、私も 大勢の人に混じって中国側から香港に出向いた。 海岸沿いのホテルは満室で取れなかったが尖沙咀にリザーブし海岸まで歩くことにした。 人、人の群れ が、まるで川のように続き、 ビルの窓辺も人がびっしり。 湾に映える花火大会は綺麗!海外で初めて の体験であったが、あでやかさ、豪華さ、スケールでは日本の方が・・・。まぁ、まぁ、そこは置いといて、 花火が揚るたびに、大きな歓声、これはいずこも同じである。しかし、23分間であっけなく終わるのです。 (σ_σ)...ン? 終わり? いよいよ、これからか、と思ったらフィニッシュ! 実にあっけなく終わる。 すごく淡白な終わりかたで、 ドッと人並みが、帰りの道の方向に顔向けゾロゾロ..。割り切りの早い こと。文句の一つも無し・・・・。 余韻の付けどころ無く、不満そうに帰るのは自分だけなのか?・・・ 夜景が綺麗な香港、海辺に展開す る花火は、それはそれで、綺麗で楽しめた。 さしたる娯楽が多くあるわけでもない香港にとって素敵な イベントとなのである。 |
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食べることに関して中国は熱心。飛行機、机以外の空・海・陸、動くものは何でも食べる?と言わしめる ほど多種多様で奥が深いのだ。 他に楽しみが無いわけではないが、まだ大衆娯楽が少ないのだ。 「香港でもパチンコ屋みたいなのがあれば...」と思うのは日本的な考え方。パチンコの感性が理解 できるか?、これも疑問である。 今や国際語となった「カラオケ」は中国本土ならずとも、世界中どこで もあるが、カラオケはあっても、ギャンブル好きの香港でも、さすがにパチンコはない。 中国本土(広東省)に入ると、娯楽を楽しむほど、生活のゆとりはないと言ったら言い過ぎかもしれない が、中国のワーカーの娯楽は仕事の後、野外に置かれた玉突き台に群がる。野外ビリヤードだ。 (一種のボーリング感覚)それに、粗末なテントの露天食堂で、さほど質がよいとは思えぬテレビ番組を 見入る人の群れ(出稼ぎの人達は会社の、一部屋6畳くらいに5,6人ほど入る寮住まいで、TVは当然 無い、彼等は概ね、二交替制で勤務する)、を沢山見かけた。実に、質素で地味ですねエ。ささやかで すね。でも、長時間よく働きます。3、40年前の日本にタイムスリップした一面を垣間見る思いだ。 =第2話にジャンプする= |